1. オリーヴの知識
- モクセイ科の常緑樹で、地中海沿岸が原産地(中近東という説もある)。
- 栽培、収穫し果実を加工することで、オリーヴオイル等の産物が得られる。
- 加工品の持つ特性(健康効果等)から、世界的に栽培が拡がっている。
- 品種が多く、栽培地域の拡大により亜種も含めて世界で1,000品種以上あると報告されている。
- 樹木としては、生命力が強く、品種は、オリーヴオイル用、食用オリーヴ加 工品用、観賞用等に分かれる。
- 日本には明治時代に殖産振興の目的で苗木が輸入され、試験栽培が始まった。

2. オリーヴの栽培
- 地中海沿岸が主な栽培地。イタリア、スペインが2大栽培国であり、オリーヴオイル生産国でもある。
- イタリアは小規模栽培が多く、加工品の品質が高い。
- スペインは大規模栽培が一般的で、低コストの加工ができる。
- オリーヴオイルの世界的な需要増から、オリーヴの栽培が世界的に広がっている。地中海沿岸国の他、アメリカ、オーストラリアで普及し、中国、日本でも始まる。
3. 日本でのオリーヴ栽培
- 明治政府が殖産振興策の一環でオリーヴ苗木をヨーロッパから輸入し、各地に栽培を奨励。魚のオイル漬け缶詰を生産するために国産オリーヴオイルを必要とした。
- 香川県小豆島が継続的な栽培に成功し、100年を経て今日に至っている。
- オリーヴオイルの普及から、国産オリーヴオイルの需要が見込まれるために、岡山に続いて九州、淡路島で栽培が始まる。

4. オリーヴの収穫と加工
- オリーヴは苗木植付け後3~5年で実を付け始め、秋に収穫される。
- 手作業もしくは機械によって収穫される。
- 収穫されたオリーヴの実はすぐに加工に廻される。
- 搾油加工場でオリーヴオイルに搾られる。

5. オリーヴの加工品
- エクストラヴァージンオリーヴオイル
- オリーヴの新漬け、オリーヴオイル漬け
- オリーヴペースト
- オリーヴパン、惣菜